実践的臨床教育(Distinguished Clinician)

実践的臨床教育(Distinguished Clinician)

保存修復系治療・補綴治療の基本・口腔外科インプラント治療などの知識・能力を高めた口腔機能の向上に寄与できるとともに人格的に優れた歯科医師を育てます。

インターミディエイトセミナー

診査・診断・治療計画
初回は、診断能力を高めるための「基本的な資料収集法と診査・診断治療計画の立案方法」について解説します。一口腔単位の治療をする上では、きちんとした資料をもとにした全顎的な診査が不可欠です。口腔内写真の撮り方や正しいデンタルX線写真の撮り方、歯周病精密検査の方法など、初診時に必要な全顎検査の方法を、実習を交えて解説します。また、診査から導き出された診断を治療計画にどのように活かしたら良いか、治療計画の立案方法についても解説します。第一回は本コースのオリエンテーションも兼ねて行われ、22 日間で何を学び習得したら良いか、全体の流れについても解説します。
EBMに基づいた効率的な3次元的根管形成、充填 -歯内療法を見直す-
歯内療法の術前後には強い痛みや不快感を伴うことがあり、臨床ではこれらを迅速に取り除くことが急務です。患者様からの信頼を獲得し、その後の治療をスムーズに進行させるためには、痛みの無い根管治療の実践が重要です。歯内療法は「難しい」、「わからない」という声をよく耳にします。これは根管が「肉眼で確認できない」ことに原因があると思われます。顕微鏡下で治療を行っても、Fop をしても、抜歯や根を割って根管を確認しながらの治療はできません。しかし、肉眼で確認しづらい根管系を3次元的に捉え、オリジナルの根管系を保持した根管形成が可能になれば、歯内療法を成功させることは決して難しくありません。これまでに歯内療法の考え方には何回かのパラダイムシフトがあり、う蝕や歯髄炎の適切な診断、再根管治療の成功率などに関するエビデンスが構築されてきました。本コースでは、歯内療法の EBM を踏まえ、良好な治療成果を挙げられる「JH エンドシステム」を紹介し、講義および JH 透明根管模型を使用したデモとマンツーマンによる実習を通して 3-D 歯内療法を習得し、根管治療の成功に不可欠な「手指の感覚」を身につけていただきます。
歯周治療の診査・診断と治療計画(歯周治療Ⅰ)

歯周病の主な原因はもちろんプラークですが、それ以外にもプラーク増加因子、外傷性因子、全身性因子など、様々な病因因子とリスクファクターが関与して発症する多因子性疾患でもあります。歯周治療を成功させるためには、まずこれらの因子を見落とさないことが重要です。また、ただ漫然とTBIとスケーリングを始めても、治療期間が長い歯周治療に患者さんはついてきてはくれません。治療を始める前に、患者さんに明確なゴールを提示し、そこに行きつくまでの道筋を説明し、日々口腔内が改善していくことを実感していただかなくてはなりません。本コースでは、歯周治療を成功させるための診査・診断、そしてインプラント治療などの口腔機能回復治療も含めた歯周治療の計画の立て方を、多くの症例や演習を通して習得していただきます

 

歯周基本治療(歯周治療Ⅱ)

歯周基本治療の第一の目的は、患者によって異なる病因因子とリスクファクターを可能な限り排除することです。また、歯周外科治療やインプラントも含めた口腔機能回復治療が成功するか否かは、この歯周基本治療でいかにその準備が整えられているかが鍵となります。SRP だけが歯周基本治療ではありません。本コースでは、教科書には書かれていない SRP 以外に必要な処置についても、症例を通して学んでいただきます。また、 実習では、グレーシー・キュレットの効率が良い正しい使い方を様々な実習を通して身に付けていただきます。

 

歯周外科処置の基本(歯周治療Ⅲ)

近年の歯周外科処置に関する理論・技術の進歩により、様々な外科処置法が紹介されています。しかし、自身の診療室で実際に外科処置を行う段階で、では何を ? どうして ? と疑問が生じ、外科処置自体をあきらめたり、思ったような目標達成ができなかったりすることが多いのではないでしょうか ?そこで本コースでは、①歯周外科器具の種類と使用法についてのハウツウ、②歯周外科処置の基本中の基本である、理論・解剖・適応症・分類について習得、③歯周外科処置に必要な縫合の基本、についてしっかりと理解していただけるよう講義・実習を行います。これから歯周外科処置を本格的に導入し、より高いレベルの歯周外科処置をマスターしたいと考えられている先生方の基本となる必須のコースです。

 

オープンフラップキュレッタージ(歯周治療Ⅳ)

近年の歯周外科処置に関する理論・技術の進歩により、様々な外科処置法が紹介されています。しかし、研修会などでこれら外科処置を学んでも、自身の診療室で実際に外科処置を行う段階で、では何を ? どうして ? と疑問が生じ、外科処置自体をあきらめたり、思ったような目標達成ができなかったりすることが多いのではないでしょうか ?そこで本コースでは、歯周治療Ⅲで学んでいただいた歯周外科処置の基本知識と技術をベースに、外科処置の基本であるオープンフラップキュレッタージ
(OFC)についてしっかりと理解していただけるよう講義・実習を行います。これから歯周外科処置を本格的に導入し、より高いレベルの歯周外科処置をマスターしたいと考えられている先生方の基本となる必須のコースです。

 

MIを可能とするダイレクトボンディングの臨床テクニック
最歯内療法の術前後には強い痛みや不快感を伴うことがあり、臨床ではこれらを迅速に取り除くことが急務です。患者様からの信頼を獲得し、その後の治療をスムーズに進行させるためには、痛みを与えない根管治療の実践が重要です。歯内療法は「難しい」「わからない」という声をよく耳にします。これは根管が「目で見えない」ことに原因があると思われます。しかし、肉眼で確認しづらい根管系を3次元的に捉え、オリジナルの根管系を保持した根管形成が可能になれば、歯内療法を成功させることは難しくありません。これまでに歯内療法の考え方には何回かのパラダイムシフトがあり、う蝕や歯髄炎の適切な診断、再根管治療の成功率などに関するエビデンスが構築されてきました。本コースでは、歯内療法のEBMを踏まえ、良好な治療成果を挙げられる「JHエンドシステム」を紹介し、講義およびJH透明根管模型を使用したデモと実習を通して3-D歯内療法を習得し、根管治療の成功に不可欠な「手指の感覚」を身につけて頂きます。
咬合論の理解( 補綴 Ⅰ )
理論的にかつ合理的なクラウンブリッジ治療を行うには、咬合論の基本を理解しておくことが必要です。第1回のセミナーは、頭で考えるだけではなく実習を通して、咬合に対する知識を深めていただくことを目的に行います。実習では、ドロップオンワクシングと咬合調整を行います。機能的なワックスアップテクニックの一つである、ペインのテクニックを体現したのちに咬合調整の手順を学ぶことで、難解に思われる咬合への理解が深まるばかりか、形成、プロビジョナルクラウン作製やクラウンの咬合調整を理論的にかつ効率良く行うことができるようになります。本コースでクラウンブリッジ作製に最低限必要な、咬合論の基本を身につけたうえで、その後の補綴Ⅱ(形成)、補綴Ⅲ(テンポラリークラウンとプロビジョナル)、補綴Ⅳ(印象と装着)と順次受講していただくことによって、誰もが質の高い高精度なクラウンブリッジ治療を確実にできるようになることを目指します。
プレパレーションデザインとその考え方( 補綴 Ⅱ )
第1回で学んだ咬合の知識をもとに形成実習を行います。適合のよい補綴物を作るには、各ステップでの誤差を最小にしなくてはなりません。その第一歩が形成です。綺麗に形成できるようになることはとても大切ですが、その形成は理論的でかつ効率が良くなくてはなりません。最短時間で綺麗な形成をするにはどうしたらよいか?形成限界はどこに求めればよいのか?形成量はどのようにして決めるのか?どうしたらバーの軸がブレないように形成できるか?圧排はどのようなときに必要か?器材は何を選んだらよいか?楽で安全な形成ポジションは?などなど、フルクラウンの形成実習を通して、形成の様々な疑問にお答えします。フルクラウンの形成は全ての形成の基本です。フルクラウンの形成を確実にマスターすることで、ブリッジや 4/5 冠やオンレー、7/8 冠や 3/4 冠など、あらゆる種類の形成を楽にこなすことができるようになります。また、フルクラウンの形成に加えて接着性ブリッジの形成実習を行います。支台歯に大きなう蝕がない時、誰もがブリッジ形成をためらうはずです。接着性ブリッジは、削除量を最小限にできるため、低浸襲で支台歯に優しい方法です。
テンポラリークラウンとプロビジョナルレストレーション( 補綴 Ⅲ )
第 3 回はテンポラリークラウンとプロビジョナルレストレーションの作り方を実習します。テンポラリーはできるだけ簡単に早く作らなくてはなりません。一方、プロビジョナルには機能的な形態や、最終補綴物に匹敵した適合精度や咬合精度が求められます。それをチェアーサイドで確実に行うにはどうしたらよいか?その勘所を細かく解説します。
クラウンブリッジの印象から装着まで( 補綴 Ⅳ )
最終回は印象と装着について解説します。精度の高い補綴物を作製するには、精密印象を行い、技工操作の誤差を最小限にしなくてはなりません。精密ラバー印象が確実に採得できるようになるため実習をおこないます。また、日常頻繁に行っているアルギン寒天印象も、扱い方を守れば高精度で簡便な印象方法になります。その勘所を解説します。しかし、せっかく綺麗で高精度な印象が採得できても、作業用模型に誤差が生じては元の木阿弥です。誤差を最小限に押さえる技工操作やフェイスボウトランスファーについても解説します。そしていよいよ最終段階の装着です。装着時咬合調整はどのように行うのか?装着材料は何を選べばよいのか?実習を通して解説します。
一般臨床に必要な矯正治療MTM の実際(アップライトとエクストルージョン)

矯正治療は、一口腔単位の治療をする上で絶対的に必要な臨床分野の一つです。歯列不正は、歯周治療・補綴治療など、一口腔単位の治療をする上で様々な障害をもたらします。歯列不正を改善することで、歯周病治療や補綴治療の予後は予知性の高いものになります。また矯正治療には、長期的な予後を考えた時に欠かせない「低浸襲治療」を担う役割もあります。歯列不正を改善することで、補綴的な介入範囲が少なくなり、低浸襲な一口腔単位の治療が実現します。矯正のセクションでは、矯正治療の中でも部分矯正治療(MTM)に焦点を絞り、臨床で頻繁に使う「アップライト」と「エクストルージョン」の詳しい解説と実習を行い、4日間のコースの中で明日からでも MTM を臨床に導入できる体制を作ることを目指します。

最新の総義歯治療( 補綴 Ⅴ )
超高齢化時代を迎え、無歯顎に至る過程の変化(不適合な総義歯の長期使用、高度な歯周炎、歯根破折、インプラント治療の予後不良など)で、総義歯治療は難症例が増大しています。従来の「維持・安定」の概念から、「維持・支持・筋平衡・咬合平衡」という概念で総義歯治療を整理してみると、義歯の体積(長さ× 幅× 高さ)と形態が大きく変わります。総義歯治療の目的は、総義歯治療により、おいしく食べて(噛んで)、笑ったり、歌ったりして健康で充実した日常生活を送ることです。まさに、「総義歯による咬合・咀嚼が創る健康長寿」を達成するための総義歯治療が必要となります。今回は小林 義典先生に理論(講義)を、上濱正先生には実習により最新の総義歯補綴臨床を解説いただき、その知識、手技を習得していただきます。
旧義歯を用いた総義歯治療の実際( 補綴 Ⅵ )

総義歯治療の目的は、総義歯治療により、おいしく食べて(噛んで)、笑ったり、歌ったりして健康で充実した日常生活を送ることです。超高齢者や有病者(脳血管障害、痴呆、呼吸器障害など)においてはさらにその特性を理解し、状況に応じた総義歯の治療とともに食事を中心とした日常生活でのリハビリトレーニングが重要です。従来の術者主体の総義歯治療から、患者の日常生活における保険診療による総義歯製作とリハビリテーションで健康長寿を達成されることがこれからの最新の総義歯治療と考えています。今回はその概要、術式を解説し、超高齢化における歯科医療の方向性を示します。

 

小外科の基本1

手術にて良好な結果が得られた場合、執刀医は患者と共に大きな喜びを得ますが、予想外の予後となった場合や合併症を生じた場合には、執刀医と患者は共に治療上の負担や大きなストレスを負うことになります。一方「外科は科学のみならずアートである。」と言われ、ここでのアートとは熟練を要する専門的技術のことです。熟練を要する技術を習得するためには、反復する練習(訓練)を行う必要がありますが、手術はただいたずらに、かつやみくもに行えば上達するものではありません。日常臨床での口腔外科治療の主体をなす口腔内小手術は、様々な基本的手技の積み重ねです。当然、その基本や理論を理解したうえで行う必要があります。口腔外科の基本として、外科学総論に基づいた手術論、効果的な局所麻酔法、静脈内鎮静法の基本、外科基本手技と基本器具、口腔内の各種切開法および抜歯の基本を講演します。また実習として、人工皮膚と豚骨によるZ形成術とVY形成術および結紮法、豚骨による口腔内の各種切開の実際および下顎骨智歯抜去術をおこないます。

 

小外科の基本 2 粘膜疾患

前回は外科手技のその基本や理論を講演しましたが、今回はこれらの復習しながらもアドバンスの内容を講演します。また手術時には様々な合併症が生じますが、中でも神経麻痺はその治療に苦慮する場合が多くあります。当然、予防が重要ですが、生じた場合の対応は複雑でありまた判断が重要です。この点についても確認します。また、実習として、豚骨による口腔内の各種切開の実際と下顎智歯抜去術は復習と再実習をおこないます。その後、ライブオペをおこないます。さらに歯根端切除術、口腔粘膜移植術(全層弁と部分層弁)、遮断膜の設置および骨採取・骨移植をおこないます。

 

予防とメインテナンス

最終回は、マルチディシプリナリーアプローチ22 日間コースのまとめです。様々な臨床分野を組み合わせて一口腔単位で治療を行う、「マルチディシプリナリーアプローチ」では、健康を取り戻した口腔環境を永続的に維持することが最終目標となります。そのためには予防の概念とメインテナンスが不可欠です。歯科の2大疾患である、う蝕や歯周病に対するリスク管理をどのように行い院内システムとして構築したら良いか、その実際を解説します。また、22 日間コースを受講された先生がたによるケースプレゼンテーション行い、症例のまとめ方、初診の診査からわかること、治療内容の整合性などを検討したいと思います。症例ディスカッションを通して、日常臨床における疑問点の解消を目指します。

 

インプラント時代における”ピュア・ペリオ”UCLA4日間集中実習コース概要
研究や新しい臨床の概念、技術の進化はあらゆる専門分野に劇的な変化をもたらすが、歯科領域も例外ではない。
新しい知識は歯科の臨床に影響を与え、臨床のあり方を形作るもので、変化は望ましいものである。
1980年代後半に導入されたインプラント治療は歯科の臨床に大きなパラダイムシフトをもたらした。
インプラントを組み込むことで歯科の治療計画が劇的に変化した。
インプラント治療は厳密には欠損部を補完する一つの手技に過ぎないが、その影響は歯科医学のあらゆる分野に及んだ。
しかし歯科医学の根本的な目的は揺るぎないものであり、変わるべきものではない。
すなわち歯科学の究極の使命はあくまでも歯科疾患の予防である。
これを判断基準として新しい知見を受け入れ、治療計画を構築すべきである。
しかし、インプラント粘膜周囲炎ならびにインプラント周囲炎が認識されるにつれてインプラント治療についての誤信も表面化した。
これは新発見において常に起こりうることである。
その結果、インプラントについての再評価と治療計画全体におけるインプラントの優先順位の見直しが迫られた。
さらに歯の温存と早急な抜歯につづくインプラントによる置換についての再考が必要となった。
インプラントの予知性が再び疑問視され、確実性に欠けることが分り、解決の鍵はやはり歯科医師自身であり、すなわち歯科医師には研鑽をつむ責任があり、すでに2016年Journal of Dental ResearchでGiannobleとLangが以下のように指摘している。
「中等度の歯科疾患、すなわち齲蝕や歯内疾患、歯周病変に対して抜歯を勧める歯科医師は決して少なくない。」
従って”インプラント時代におけるピュア・ペリオ” は、歯科医師にとって歯科疾患の予防と治療の概念の再考を促すきっかけとなるべきである。
臨床に立脚したこのコースは歯科医療の本来の目的、すなわち確固たる歯周病学の知識と診断に基づいた天然歯保存の再評価を促す機会である。
最新の研究知見と臨床的な革新を現在から未来にわたって組み込むことは、”最高の総合臨床歯科医師”となる自信を獲得することになる。
インプラントベーシックセミナー10日間コース概要
現在のインプラントを取り巻く環境は情報過多であり、臨床家にとって正しい術式、マテリアルの選択が困難になって来ているのが事実ではないでしょうか。また、メーカー主導のHow to セミナーが氾濫し安易にインプラント修復を行う臨床家が増えるとともに医療事故も多くなってきています。そこで、インプラントが普及しもうすぐ半世紀が経過しようとしている今、そもそもインプラント治療が補綴前外科処置という大胆な本来の基本に戻り、予知性の高い補綴処置を行う臨床のなかで様々な歯科医療にかかわる知識と技術の基本事項において、何が重要で正しいのかを学ぶため国内外の一流の講師陣によるインプラントマスタープログラムを企画しました。基本的にコース全体としましては、午前はレクチャーを中心に行い、午後はハンズオンを中心とした下記内容の実習を積極的に取り入れた実習体験重視の企画にしております。また、各セッションの終了時には、当該セッションの課題に対する課題内容理解確認試験(レポート含む)などを行い、各受講生の理解度を徹底的に分析してフィードバックを行い今回コースのレクチャー内容(診査・診断からメインテナンスまで)を完全マスターして頂けるように企画しております。